優しい音を奏でて…
大晦日
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大晦日

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12月31日(月)

18時。
私は、ゆうくんちにいる。

ピンポーン ♪

ゆうくんが、お財布を持って玄関に出る。

「奏、届いたよ。食べよ。」

そう言って、熱々のピザをテーブルに置いた。

私が取り皿とグラスを出すと、ゆうくんは冷蔵庫から、ビールを持ってきた。


「乾杯。」

ゆうくんがグラスを傾けるのに合わせて、私もグラスを合わせた。

「おいしいね。」

2人で過ごす時間は、どうしてこんなに私を幸せにしてくれるんだろう?

でも、いつまでも ゆうくんに甘えて曖昧な態度を取るのは良くないよね。


私は、今日こそ、ゆうくんに気持ちを伝えようと決めていた。


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