ヴァンパイアの花嫁
「シェリルに免じ、許そう。これからはシェリルに忠誠を誓え」


「もちろんでございます。身に余る光栄……」


アメリアは片膝を床につき、頭を垂れた。


「もう下がっていい」


レオンの許しを得てアメリアは立ち上がる。


レオンは再びシェリルに生気を与えていた。


最初の時に生気をかなり分け与えたせいでレオンの体力は落ちている。


それを見てとったアメリアは口を開く。


「レオン様、人間が必要ですか?」


「いや、いい。下がれ」


生気を分け与える限界まで近づいたレオンはシェリルから離れた。


これで目を覚ました頃には食事が出来るだろう。



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