溺愛診察室~一途な外科医に甘く迫られています~
会いたかった
「俺は佐野のこと、ずっとずっと好きだったんだ。……だって! どうするのよ、環奈!!」

帰り道にスーパーで買ってきたお惣菜並べて乾杯した後、佐々木君を真似て言うと、砂羽はバシバシと私の背中を叩いてくる。

「砂羽、痛いから」
「痛いからじゃないでしょ? あんたは佐々木の熱い告白を聞いてどう思ったわけ?」

ニヤニヤ顔で聞かれても、返答に困る。

佐々木君は、昨日と同じように熱い想いをぶつけてくれた。

驚く私と砂羽を見て、「困らせるつもりは本当にないんだ。ただ、俺の気持ちを知って、考えてほしいだけ」と言ってくれた。

そんな佐々木君に砂羽は上機嫌で「私は佐々木のことを、全力で応援するから!」なんて言ったのだ。

帰り道でもスーパーの店内でも、砂羽は佐々木君のことを勧めてきた。それは家に帰ってきてからもずっと。

「私はマジで佐々木、いいと思うけどなー。私がいる前でも告白しちゃうくらい環奈のことが好きってことでしょ? そんな人、なかなかいないって!」

お惣菜を口に運びながら、すっかり酔っているのかいつも以上に饒舌になる砂羽。
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