* Reality * ~鏡の顔~

M-1

「早速 水瑠さん外出して仕事を頼むよ。アポの時間が差し迫っているんだ。君は運転はできるのか?」



「はい、専務承知致しました。車は国際免許を取得しており、海外でも運転は可能であります。今日は私の車で宜しかったでしょうか?」



「君、凄いな…色々面白いじゃないか。」



「いえ 海外生活が長かったので、必要不可欠だっただけです。」


そんな訳ないじゃない…私自慢じゃないけど何でも出来るんだよ。必要最低限の資格なんかは 山ほど持ってるは当たり前なんだから…


「頼りになるピンチヒッターさんだ。」


「あの、専務話ながら移動しましょう。時間ないんですよね?」


「ああ、10時半にアポだ。」


「では急ぎましょう。」


エレベーターで下り 会社近くに止めていた私の愛車アウディA1の後部座に専務を乗せて発車した。






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