没落華族
――しかも妾の子として生まれた私が
恋い焦がれる相手は、
日本経済をけん引する紡績会社の御曹司。
愛してもらえなくてもいい。
ただそばにいられるだけで構わない。
互いの家のためにそう思って嫁いだのに、
あなたの心が欲しくてたまらない。
「俺としよう。情熱的な恋、を」
今、なんとおっしゃったの?
これは、明治に花咲くひとつの恋の物語。
2018.06.27
ベリーズ文庫として書籍化
試し読みになっております。
好評発売中
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時は明治。没落華族の令嬢であるあやは、亡くなった姉の身代わりに、日本経済をけん引する紡績会社の御曹司・行基と政略結婚することに。そこに愛はない…そう思っていたのに、行基はあやを宝物のように大切にし、甘やかしてくる。「待てない。あやが欲しい」――いつも冷静な彼からは想像できないほどの独占欲を見せられて、あやは心も体も溺れていき…!?