借金取りに捕らわれて 2
本業とバイト
昨日のお隣さんとは、出来るだけ関わらないようにしよう…


とは思ったが、私の部屋の前で寝ていた昨日まで全く顔を会わせることはなかったんだし、会おうとする方が難しいのかもしれないけど。


それでも用心に越したことはない。


きっと、悪い子ではないんだと思う。


だけど、秋庭さんにいらぬ誤解を与えたくない。


それは勿論、秋庭さんのためではなく、自分の身のために!


手は出さないと言っていたけれど…


あの秋庭さんだよ!?


手は出さないにしても、何かしらはある気がする!


その何かしらが、何かは考えが及ばないんだけど…



「ああ、もう会社行かなくちゃ。」



壁の時計を見れば、いつも会社へ行く時間を指していた。


バッグを持ち、全身をチェックするため姿見の前に立てば、そこにはいつもと変わらない自分が映し出されている。


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