肌寒くなった初秋の夜。ラボからの帰り道。
 新米研究員の柊まゆこ――二十三歳――は、ジリアン・バーンベルグによって異世界ウィズへ召喚された。

 呪われた公爵ジリアン。
 どんな呪い? わたしを呼び寄せたのは呪いを解くため? え、違うんだ。

 三つの家による魔法闘技は王位を掛けた戦い。命まで危うくなるの? 
もっとも危険なのは北の障壁だというのは、本当?
ジリアンは一人で行ってしまったのに。

 差し出される彼の手。取るのか取らないのか。
最後は自分で――。