甘い恋は復讐の後で
4.弁償は下僕で
 彼が隣に座るとふわっとウッディな大人の香りがしてドキリとする。

 間近に座った彼は未だこぼれそうな笑みを我慢しているような顔をしていた。

 馬鹿にされてるのは火を見るよりも明らかで、不満を訴えたいのに昨日とは違う穏やかな雰囲気が嬉しくて上手く不満を露わに出来ない。

 何より、ビリヤードやるなら……。
 という言葉が嬉しくて言われた通りに開いていた数個のボタンを留めた。







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