残念な王子とお節介な姫
最愛の結
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最愛の結

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いろいろハプニングはあったが、4月26日(金)になんとか納品し、30日から今日5月2日まで、稼働状況を見守った。

特に問題はなかったので、俺は、一旦外に出て、結に電話をした。

「結?
もうすぐ、仕事が終わるから、今夜、そっちに
行ってもいい?
少しでも早く結に会いたくて。」

『もちろん。
到着時刻が分かったら、また連絡して。』



電話を切って戻ると、姫がニヤニヤしていた。

「課長、彼女さんと電話して来たでしょ?」

なんで分かるんだ?

「全身から、幸せオーラ溢れてますよ?」

姫が笑う。

「ああ…」

俺は、照れ臭くなって、頭を掻いた。

「姫は?
彼氏に会いに行くのか?」

「うちは、向こうが来てくれてます。
もう、29日から。」

「え!?
いいのか? 仕事してて。」

「大丈夫ですよ。
昼間は友達と会ってるはずなんで。」

「そうか。
無理するなよ?
休みたい時は、ちゃんと言えよ?
まあ、言っても休ませてやれない時もある
けど。」

「はい。ありがとうございます。」

姫は明るくにっこりと笑った。
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