ボクは初恋をまだ、知らない。
♢ボクの青春期
放課後、ボク達は下駄箱に集合して、
4人で河原へ向かった。

「まさか千影が翔と接点持つとはな!」

風見がボクの頭を犬のようにぐしゃぐしゃに撫でてきた。

「こら啓介!ボクを犬みたいに扱うな!」

「なんだよー照れてんのか?」

「んな訳ないだろ!」

ボクは啓介の腕を精一杯の力で押しのけた。
そんなやり取りを見た薫が笑って言った。

「まさか風見くんと千影が仲良かったとはね!
もしかして幼なじみ?」

「そうそう。小学校から一緒。
ボクの唯一の親友。」

「嫌がりながらも親友って事はちゃんと
言ってくれるんだよなぁ!可愛い奴め!」

「可愛いはやめろって。」

くすくすと花岡くんも笑った。

「なんか俺と薫みたいだね。2人の感じ。」

「ね、似てるわぁ。幼なじみ同士と、
幼なじみ同士が繋がって!!
友達の輪が広がったぁー!みたいな?」

薫が腕で輪っかを作って、クルクルと回った。
ダンスがしたい、早る気持ちが伝わってくる。

「そうゆうの好きだぜ!っしゃあ!
皆で河原まで競走だ!」

「えっ待ってよ!啓介ずるいぞー!」

「あはは!風見のやつ、
青春定番みたいな事好きだな!」

「風見くん!?あたしが先だぁー!」

ボク達は、本気モードで走っていく。
下校中の生徒達を追い越して、
どんどん、どんどん……。

"……あれ?なんか今、凄く楽しいや。"

ボクはこの時初めて、

「青春」とゆうものを確かに、感じたのだ。

一人ぢゃ到底知ることの出来ない。

誰かと過ごして初めて得るモノ…。

河原へいち早く着いた啓介が
「いやっほう!!」と空高くジャンプした。

そんな姿を見たボクは、
改めて啓介が居てくれて良かったと
心から感謝した……。
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