強気なサッカー選手の幼馴染みが、溺愛旦那様になりました。(番外編)
5話「頑張りすぎ」





   5話「頑張りすぎ」



 温泉旅行から、千春の生活は変わった。


 朝は、秋文と一緒に早い時間に起きるようになった。彼が、自主トレをしている間に、朝食やお弁当を作ることにしたのだ。
 お弁当は作らなくてもいいと言われていたけれど、食生活を見直したくて、千春から「作りたい。」と、秋文にお願いしたのだ。

 そして、食事の見直しをしようと、空いている時間はスポーツ選手の食事を調べては、作ってみて彼に相談した。
 今までも気にはしており、彼からの要望も聞くて作ってはいたけれど、まだまだだったのだと調べていくうちに千春は実感し始めていた。



 そして、仕事のスタイルも変えようと、千春は上司に相談した。上司にだけは、千春がサッカー選手の「一色秋文」と結婚したと伝えてあった。
 そのため、あっさりと「辞めないので働いてくれるのであれば、応援する。」と言って貰えたのだ。千春は会社の対応や上司の優しさに感謝をして、なるべくは同じぐらいの仕事をこなせればいいなと思ってしまう。

 今抱えている仕事を終わらせたら、千春は自宅で出来る小さな仕事のみを貰うようにお願いした。そうすれば、家事も出来るし彼の応援にも行きやすいと考えたのだ。

 通勤生活が終わるまではまだかかりそうだけれど、少しずつ秋文のために動いていけるのが、嬉しかった。



 

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