ノンフィクションにご注意を

★踏み出すな自分よ★ 《Side -Reo-》

「へっ!?ちょっと待ってよ!」


溝渕の呼びかけを無視して、彼女の部屋となった客間を出る。


すぐ隣にある自室に滑り込み、ドアに深く寄りかかった。


「あっ、ぶね………オレ何してんだ……」


洗面所でヘアゴムを見つけた時、確か溝渕コレで髪の毛縛って晩飯作ってたなと思い出し、届けに行った。


もう夜の11時過ぎてるから、寝てるなら明日にしようとしたんだけど……これまた流れで今度はオレが溝渕の部屋に入る事に。


だけどあんな事になるんだったら、やっぱり明日改めてヘアゴム渡せば良かった。


「あぁぁああぁ…クッソ……」
< 141 / 314 >

この作品をシェア

pagetop