大好き、だからずっと一緒にいたい·····
突然の出会い
紗弓は彼氏との待ち合わせがあるみたいで、ワクワクしながら、私に手を振って行ってしまった。

私は、近くにあった化粧品のお店に入った。

確かに、そういうお店には仕事帰りにたまに行く。

新しいメイク道具には、すごく興味があるから。

なんだかんだ、いろいろチェックしてるうちに、気がついたら夜になってしまった。

駅に向かい歩き始めた時、誰かが私を呼ぶ声がした。

『綾音』

私は、辺りを見回した。

黒縁メガネとマスクをしてても、その人にはオーラがあった。

だから…すぐにわかったの。

悠介君…だって。

『綾音…なんでここに?』

悠介君が、びっくりした表情で聞いてきた。

『え…あ、今日は妹と出かけてて、買い物してたら、こんな時間になっちゃって』

私も、かなり驚いてる。

こんな場所で、こんな時間に、たまたま会うなんて…

『そうなんだ、俺は今日撮影終わりで、これからご飯会で…』

そう言いかけて、すぐに悠介君は続けた。

『いや、予定変わった。今から綾音と食事に行く』











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