恋かもしれない
お友達?
そして日曜の午前十時。

私は今、Lサポートの面談ルームで「う~ん、そうですねぇ」と言って、まるっこい顔を少し歪めて考え込んでいる佐藤さんと向かい合っている。


挨拶した後すぐに岩田さんのことをどう思ったか訊かれて、昨日感じたモヤッとした気持ちをそのまま伝えたところだ。

「岩田さんはお話も楽しくて素敵なお方です。けど、その、なんかこの辺りが、なんというか、スッキリしないんです」

両手で胸を押さえた仕草付きでもう一度言う。岩田さんがイヤだというのではない。

むしろ今までお見合いした人の中では、ダントツで好感度ナンバーワンのお方だ。

けれど、なんか変なのだ。

これは正体不明の不思議な気持ちで、自分でも上手く説明できないから困る。

一晩寝ればすっきりするかと思ったけれど、朝起きても状況は全く変わっていなかった。

というか、酷くなっている気さえする。

じっと見つめていると、佐藤さんは考えるのを止めて「私の長年の経験からアドバイス致しますね」と言って、きちんと座りなおした。

「私が今までいろんなお方を担当してきた経験から申し上げますと、綾瀬さんは初めての出来事に対して戸惑ってるんだと思います」

< 97 / 210 >

この作品をシェア

pagetop