その日の夜は、王様や王妃様、お父様もカイも呼んで頂いてフォルティスと2人の再会と結婚を祝ってもらっていた。

最初にハイネ王女の罰を知らされた。

「リリアンヌとフォルティスにはひどく迷惑をかけたな。

私らが甘やかしたせいで、人の痛みや苦しみが分からない人間に育てあげてしまった。

我らにも責任があるが、成人した1人の人間としての処罰を決めた。

辺境にあるめったに使われない別荘に3年、その後も王都には入れない。

親として会えないのはつらいが、位を息子に譲ってしまえば、一緒に暮らせる。

そんな辛さも子育てに失敗した罰だと思って受けるさ。

本当に申し訳なかった。この通りだ。」

まさか国王陛下夫妻に頭を下げられるとは思っていなかったから、3人で慌ててしまった。

「あの、頭をあげてください。

私はリリと無事に戻ってくることができましたし、騎士団長としても国内の闇取引を抑えられそうなので、何も迷惑なことはありません。」

「そうです!

疑いが晴れて元気にお父様と再会できただけで嬉しかったですから。」

「私も、何も失っていませんよ。

それに、帰ってきた彼女たちは後継者として、何かを得てきたようです。

大きな成長の機会になったと思います。」

王様も王妃様も涙を浮かべていた。

「本当に申し訳ない。

デガン、これからも頼りない私の世話を頼んだぞ。」

「いえいえまさか。

それに、子を想っているのはどの親も同じでしょう。

痛いくらいに気持ちが分かりますよ。

私こそ、これからもよろしくお願いいたします。」

円満に話を終えて、結婚のお祝いにカトラリーを一式送ってもらい帰る時。

フォルティスとお父様が肩を並べて歩いている後ろをついて行っていると、私の少し前を歩いていたカイが振り返った。

「リリ姉は、フォルティス様の秘密を知ってる?

あの人、たぶんリリにも言っていないと思うんまだよねぇ。」

「秘密って?」

「あぁ、やっぱり言ってもらえてないんだな。」

「だから、何の話なの?」

悪いことを考えたような顔をして、かわいそうにと私に向かってつぶやいた。

「教えてくれてもいいじゃない。」

「フォルティス様と夫婦になるんだろ?
本人に聞けばいいじゃん。

何か黙っいることない?って。」

そう言うと曲がり角を曲がると、宿舎の方に歩いていってしまった。