耽溺愛ークールな准教授に拾われましたー
(これって、私がれいちゃんのことを好き、てことだよね?)

自分の心に問う。

(ううん、好きよりもっと………)

瞳を閉じて怜の微笑みを思い出す。
それだけで美寧の体の真ん中がぼわっと暖かくなった。

そっと瞼を持ち上げ目線を上げる。

(れいちゃんのお父さまとお母さま……お二人に誓います。私、ちゃんとれいちゃんに自分の気持ちを伝えます)

怜に良く似た微笑みの男性とその隣の女性が、美寧を優しく見つめている。

そんな気がした。




【第九話 了】   第十話に続く
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