クローゼットに飛び込んだら、そこはイケメン天国(パラダイス)~これってもしやシンデレラストーリー!?




(わぁ……)



次の日、割と大きな泉をみつけて…
そこでようやく、私は男装した自分の姿を水鏡に映して見ることが出来た。
確かに、男性に見えるかも…
私は身長も高めだし、悲しいことにグラマーな体つきじゃないから。
でも、そのおかげで男装はしやすい。
それに…なんだか、こうして見ると、ケントにも似ているよ。
普段はあんまり似てないって思ってたけど、やっぱり姉弟なんだなぁ…



「……どうかしたのか?」

「え?あ、あぁ、本当に男性に見えるかな?って…」

私がそう言うと、ネイサンさんは優しく微笑んだ。



「……見えただろう?」

「はい。これならバレませんよね?」

「あぁ、おそらく、大丈夫だろうな。
だが、気を抜くなよ。」

「はい。」

「……それにしても、このあたりは本当に人気がないな。
こっちの道の方が近道だと聞いて来たが、それにしても……ん?」

ネイサンさんが不意に口をつぐむと、何か聞き慣れない音が聞こえた。
何だろう?金属のぶつかるような音だ。
すると、ネイサンさんは不意に駆け出して…



(……えっ!?)



私も慌てて、ネイサンさんの後を追った。
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