アラフォー×バツ1×IT社長と週末婚
第2話 出会いは必然!?
ハローワークからの帰り道。

私は、虚しい気持ちでいっぱいだった。

一番求人があったのは、大学生の時だったのかもしれない。

当然だ。

求職市場において、新卒が一番欲しいと思われているのは。


こうして、みんな契約社員、派遣社員、パートアルバイトと、非正規雇用に流れていく。

そんな気がして、ならなかった。


そして、目の前の信号が、赤になった。

なんだ。

こんなところでも、足止めをくらうのか。

私は横断歩道の前で、立ち止まった。


止まっていた車が動き出す。

その時だった。

誰かに、背中を押された。


えっ……

そこからは、スーパースローモーション。

前のめりになった私が、片足で横断歩道の真ん中まで来て。

そこへやってきた車が、私目がけてやってくる。

車の運転手さんはもちろん、助手席の人も、『うわー!』と声をあげている。


轢かれる!

私は、固く目を閉じた。
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