冷酷組長は泣き虫、天然に恋をした
2度目の再会

大丈夫!私もう高校生だもん!強いもん!
ギャルたちの後ろを静かに抜け始めた




美(この調子なら!)




そんな調子のいいことは上手くいかず




ギャル「キャー雪さん!こっち見て!」




ギャル「七尾くん私を抱いて!」




ギャル「陸〜かっこいい」




ギャル「誠也〜」




ギャル「ルキくん可愛い!」




その他に色々な名前を呼びながらどんどん私の方に迫ってくる。





美(来るなよ〜!そんなにその人たち好きなら道路
でて引き止めろよ!)




心の中で怒りをぶちまけながら重い荷物を運んで私は断念した。


 お母さん私はかなり弱いです……ここまでもてたことを褒めて欲しいです。




ギャル「ちょっとあんた邪魔なのよ。ドン」




美「あっ!」





ギャル達に突き飛ばされ思いっきり地面に転けてしまった。




美「いった〜」




バキ




美「?!卵……嘘……全部割れてる……」




ギャル「かっこいい〜」




かっこいい?そんなことより卵が壊れたじゃない!そんなこと言える勇気もなく……




美「うう……うう〜ヒックヒックうわぁ〜んああ〜 うう〜」



ギャル「何?なんで泣いてんの?この子」




ギャル「ちょっとあんたなんで泣いてんのよ、邪
魔だからどっかで泣きなさいよ!」




美「うう〜卵が〜うわぁ〜ああ〜」




ギャル「なんなのよこの子〜」




?「久しぶりだね〜走りを見るのは笑」





?「ああ」




?「走りたいのですか?」





?「うん笑今は無理だけどね笑」




?「……」





?「……あれ?あの子……菊止めて!」




?「?!」





キキー!





?「なんだ」





?「あの子!昨日の子だよ!」





?「あ?……なんであんな所でまた泣いてんだよ」





?「あの子ちょっと心配だから見てくる!」





?「遥さん!」





美「うう〜ヒックヒック」





?「君また泣いてる?どうしたの?」





美「うう〜卵が……ヒック」





?「卵?」




?「全部粉々だな」




?「もしかして転けたの?」




美「ううん……ヒック誰にも当たらないようにヒック歩いてたらギャルるさん達にぶっ飛ばされ て……ヒック……転けてヒック全部〜うわ ぁ〜」




?「ああ〜それでか〜」




?「菊新しい卵2個買ってこい」




?「?!……わ、わかりました。」




?「どこか痛いところとかはない?」




美「ううん〜ヒックヒック」





?「良かった……笑」




?「買って来ましたよ」




?「君、新しい卵買ってきたから泣き止んで?」




美「え?」





?「はい笑」





美「ごめん……なさいヒック、お金返すヒック」





?「泣き止んだらお金は取らないよ笑」




美「う……ヒックヒック」




?「よしよし 」



その人は私の頭を優しく撫でてくれた。



?「はぁ〜これじゃあまともに帰れねぇな、送っ
てやる」




?「?!」




?「珍しいね笑」




?「2回も関わったんだ、しかも泣き虫女に」




美「…」




?「お前名前は?」




美「栗山 美海です。ヒック」




?「そうか」



その人は名前だけ聞くと私を持ち上げたお姫様抱っこして



ギャル「キャー何あの女!羨まし!」



ギャル「私もされたい!」



ギャル「どうやって落としたのよ!」




?「霧島さんが……女の人を助けてる?」




?「あの女何もんだ」




?「……」




?「あの人が助けた……」




?「……」
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