逃げる彼女に甘い彼 ~my sweetheart~
日々、あれこれ
温泉から帰宅して、私はいつもの生活に戻った。
彼も変わらず忙しく仕事をしている。

10日後は彼の誕生日だ。
一緒にお祝いをしようと約束している。
どんなお祝いにしたいか尋ねたら、家で二人でゆっくりお祝いして欲しいと。
普段、外食も多いので手料理が食べたいらしい。

初めての彼のお祝いなので楽しみだ。

プレゼントに、お料理のメニュー、喜んでもらえるような特別な日にしたい。



今日は久しぶりに千歳のお店に来ていた。
パーティー用の着物をいくつか見せてもらう。

「ところで、芽衣、あの時の彼氏とはどうなってる?
もし、辛い思いしてるなら…。」

「ありがとう。色々あってケンカもよくしてるけど、今は仲良くやってるよ。
あの時は心配かけたね。」

「そっか…。しかし知らないうちに彼氏作ってるんだもんなぁ。
オレ、のんびりし過ぎてたわ。友達期間長すぎて、拗らせてた。
まあ、困った時は、いつでも頼れよ。」

「千歳…。それって…。」

「安心しろ。彼氏は別れる可能性高いけど、友情はいつまで続くからな。
だから、これからも、よろしく。」

思わぬ彼の言葉に驚いたけど、とても彼らしく、こういうところが彼と長年友人を続けていけてるんだろうな。
二人で顔を見合わせて、笑いあった。
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