【タテスクコミック原作】鬼畜御曹司の甘く淫らな執愛
抗う心と抗えない身体

 恥ずかしくて堪らない気持ちをなんとか堪えて、鬼畜の命令通りに、私が最後の砦であった下着を思い切るようにして脚から抜き取り、鬼畜の前で仰向けになって、立てた両脚を広げて。

 これ以上にないっていうほどの屈辱を味わいながら、これ以上にないってくらいの羞恥に襲われ、見悶えているというのに……。

 さっきからずーっと飽きもせずに、私の行動の一部始終をまるで目に焼き付けてでもいるかのようにして、あの冷たい眼差しで冷ややかに見下ろしている鬼畜に、

「侑李さん、どうしました? 脚をそんなに震わせて。そんなに恥ずかしいですか? そんなに恥ずかしがらなくとも、とても綺麗ですよ。ほら、もう少し脚を広げてくださらないと、侑李さんの綺麗なアソコがよく見えません」
「////」

恥ずかしくて、どうしても閉じてしまう両脚のことを、わざとらしく、尚も羞恥を煽るように指摘してきた鬼畜の言葉に、カアッと全身の血液が滾るように熱くなってきて、私は今にも逆上《のぼ》せあがってしまいそうだ。なのに……。

 鬼畜は、羞恥に悶えている私のことを、実に愉しそうに、あのニヤリとした厭らしい微笑を満面に湛えた表情で見据えたままでいる。
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