独占欲強めな外科医は契約結婚を所望する
うれしい誤算に喜色満面です!

 認定試験に合格した翌年の春、私と純也は都内のホテルで結婚式を挙げた。

 衣装合わせの際、自分では似合わないかなと思いつつ、純也が絶賛してくれたので勇気を出して選んだのは、豪華なプリンセスラインのウエディングドレス。

 オフショルダーのデザインが大人っぽい反面、胸もとやスカートのレースのあちこちにかわいらしい小花が散り、少女と大人の女性が同居したようなデザインが、純也いわく『愛花っぽい』そうだ。

 髪型はナチュラルに巻いたダウンスタイルに、ブーケの色と合わせた花をあしらってもらい、年甲斐もなくお姫様になった気分だ。

 そして、光沢のある白のタキシードを纏った純也が、眩しいくらいにカッコいいのは、言わずもがな。

 加えて、いつもはそれほどスタリングにこだわっていない黒髪ショートヘアも、ワックスでウェット感を出した前髪をきちっと分けたフォーマルな雰囲気が、普段とのギャップでドキッとした。

 家族用の控室で晴れ姿を披露すると、父と祖父と颯、それになぜか紛れ込んでいた旭までもが家族のようにボロボロ泣いて感動していた。

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