遺書
「犯人はあなたですね?」
私は叔父さんが自殺でないことを教えるため、ある人に連絡をした。

「叔父さんの遺書が見つかりました。詳しい話をしたいので、会えませんか?」

私の言葉に相手は二つ返事でOKをし、私をとあるビルの屋上で落ち合う約束をした。
約束の時間より早く到着した私は、遺書を大事に抱えて相手を待っていた。
私の考えが正しければ、あの人はまだ証拠を持っているはず…。
100%自分の推理が正しいと思っていない私は、緊張で足が震える。しかし、相手に見くびられてはならないと思い、扉の開く音と共に震えを止めていつものように振舞った。

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