気まぐれな猫と俺様束縛系飼い主のちょっと危険で甘い生活
路地裏の猫
「なぁ~、いいだろ~?」

「イヤッ!・・・ヤメテ・・・ヤッ・・」

「ほいほい付いて来たのは、お前だろ?馬鹿じゃね~の?
 嫌がってフリなんてやめて、素直になれよ・・・な?」

そう言って暗い路地裏で二人の男が一人の女を壁に押し付けていた。

「お願いします、ヤメテ・・・」

女の声も身体も震えていて、最後の方は男の唇が重なって声にならない。

もう一人の男は女のミニスカートをたくし上げ、太腿の上に手を這わす。

嗚咽が漏れ聞こえると男達は興奮するように益々行為を加速させていこうと
手や唇をその身体に這わす。

その時、間延びしたような中性的な声が路地裏に届いた。

「ねェ~、何してるの~?」

「見て分かんねぇ~のかよ。お前も一緒にやるか?」

「お姉さん、嫌がってるように見えるけど?」

「関係ねぇ~だろ。邪魔すんなら、どっか行けよガキが!」

「ん~、でもさぁ~、やっぱ女の子には優しくしなきゃダメだろーが
 このクソ男共!!」

そう言うが早いか声の主が男達の身体を女から引っぺがし、拳を鳩尾にめり
込ませていく。

「・・ッツ、お前・・何しやがる!」

「ふざけやがって~!!」

邪魔をされた上にいきなり殴られた男達は、顔を真っ赤にしながら声の主に
殴りかかってきた。
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