ある雪の降る日私は運命の恋をする-short stories-
「うわあ!!」

「ひろーい!!」

子どもたちの目が輝いている。

目の前には人口の波が出るプールと、大きな流れるプール。

ウォータースライダーもあるし、脇の方には子どもプールと更にほかのプールに繋がる通路。

これなら一日中飽きなさそうだ。

「じゃあまずどこ行く?」

そう聞くと

「波のやつ!!!」

「のえちゃんすべり台がいいー!!」

「ぼく、こわくないやつ…」

見事に意見が割れたな。

「そしたら、じゃんけんで勝った人のとこ先行くのはどう?」

朱鳥のその意見に子どもたちも俺も大賛成。

「よし、じゃあじゃんけんするか!せーのっ」

じゃんけんぽん

の掛け声で手を出す3人。

「わーい!!勝った!!」

最初に勝ったのは、どうやら葉月のようだ。

「じゃあ次、のえちゃんのでいいよ。」

そう言って妹に順番を譲ってあげる優しい柚月。

「ほんと!やったー!のえが2番!!」

「よかったねー。じゃあ最初、葉月の行きたい波のプール行こっか!」

「「「うん!!」」」
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