運命の一夜を越えて
第七章 タイムリミット
私たちはそれから少しずつ少しずつ関係を深めた。

渉は決して無理強いはしない。

でも、絶対に離れずそばにいてくれる。


毎日連絡を取り合い、9割以上が渉の『おはよう』メールから一日がはじまる。
そして夜は家のことがだいたい終わるころから電話で話をした。
よく疲れていると疲れてそのまま眠ってしまう私。渉はそんな時でも、やっぱり自分から電話を切らないでいてくれた。

週末は必ずと言っていいほどデートをした。
お互いの家で過ごし、一緒に手料理を作りながら映画を観たり、お互いにお勧めのお店で食事をしたり、時には映画館でデートをしたりもした。
自然の中でデートをしたり、ショッピングモールで買い物デートをしたり、水族館や遊園地にも行った。

秋には紅葉を見ながら初めて旅館をとり、旅行にも行った。
< 186 / 498 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop