幼なじみと恋愛講座をご一緒に。
どうやら、本日も社内の変な噂を聞いてしまって、ご機嫌斜めの彼女。
社会人に入ってから俺以外のやつと関わるようになって、花乃の知らない世界を色々と教えて貰っているらしい。
「うん。わかったから。
花乃、ここは寒いから部屋に入ろう。」
「だって……聞いたんだよ?
ちゃんと自分の耳で聞いたの。
だから、もう隠さないでよ。」
ったく、また誰かに余計な事を吹き込まれたらしい。
これがなんちゃらブルーなら良いが花乃はまだ結婚をしたくないらしく渋々、彼氏彼女の状態だ。
「どこの誰かの情報か分からないけど、その情報は残念ながら誤報だな。
そんな話を鵜呑みするな。
もう、いいだろ?
ほら。風邪を引きたくないだろ?
早く部屋に入ろう。」
ムスっと頬を膨らませ全く聞き入れる気がない様子の花乃。
ったく、誰だよ余計な事を花乃に教えたやつは。
花乃は知らなくていいんだよ。