運命なんて信じない
そうだ。
田中は私にあしながおじさんがいることを知っている。
私がダメなら、そっちから貰おうっていうこと?
ダメダメ。
それはダメ。

田中。翼。私。
テーブルを挟んで、睨み合いが続いた。

「警察を呼びました」
異変を察知した店員が告げる。

まずいな。
逃げ出すなら今しかない。
でも、ここで逃げたらいつまでもゆすられる。

「仕方ない。ハッキリ片をつけよう」
どうやら翼は、警察に行く気らしい。

それから10分後、警官が到着。
私たちは近くの警察署へと連れて行かれた。
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