年下のかわいい後輩くんが彼氏になりました
◎ 豪くんの告白


夏美の送別会には同級生の元バレー部員が15人ほど集合した。

「夏美―!久しぶりだね。引っ越しちゃうんだってね。寂しくなるよー」

「優菜、本当に久しぶり。今日はありがとうね。なんか雰囲気変わった?綺麗になったね」

「夏美だって、すっかり大人の女性だよね。相変わらずスタイルがいいからかっこいい」

「優菜、こっち座って」

夏美に案内された席の隣には豪くんが座っていて。

合宿中の啓太とのことを聞きたいと思っていたから、丁度よかった。

「豪くん、春の大会ぶりだね。元気そう」

「優菜もな。合宿で啓太に会ったぞ。啓太に料理教えてるんだって?」

「それは・・・教えているって言うか、一緒に作ってるだけって言うか」

そんな会話をしていたら、男子数人から声を掛けられて。

「優菜、久しぶりだな!相変わらず豪と仲良くしてんのか?」

「お前ら、卒業してからどうなったんだよ?付き合ってんの?お前らどう見ても両想いだったのに、なかなか付き合わないからさ。見てるこっちはすっげーじれったくてなぁ。」

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