きらめく星と沈黙の月
「大丈夫だって。放課後にわざわざ旧校舎の屋上を見上げるほど暇な先生はいないから」


たしかに…。


「それに、慣れてきたら徐々にグラウンドに近づいてこればいいからさ」


「そうだよねー…」


一歩踏み出してみなきゃいけないよね…。


マネに戻りたい気持ちはホントだし、野球してる碧が好きなのもホント。


でも、同時に怖くもある。


だからこそ、怖さをなくさなきゃどうにもなんない。


「今日、旧校舎行ってみるよ」


碧との関係に新しい風を吹かせるには、私が変わるしかないんだ。
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