《続編》バツ1子持ち、それでも大好きだよ先生!

入院生活三日目

その日夕顔は中々帰ろうとしなかった。



夕顔の涙を見て私も泣いてしまった。



小さな夕顔が私がいない事を必死で我慢している。



私は早く元気になって家に帰れる事だけを考えよう。


夕顔は毎日会いに来てくれた。



夕顔はあの日見せた涙が嘘のように、



病室に来てはしゃぎまわっている。



やっぱ笑っている夕顔がいい。



私は今日ベットから起き上がる事を許された。



車椅子なら移動しても構わないと言われたから、



私は車椅子で一階の売店まで向かった。



読みたかったファション雑誌とジュースを買った。


でも慣れない車椅子がうまく動かない。



早く病室に戻らなくちゃと急いでいると、



車椅子を動かす手が軽くなった。



誰か車椅子を押してくれた。


誰?


車椅子を押す人見る。


冬馬だった。


冬馬やっぱり来たね。


なんだか嬉しくなった。



『華もう動いていいのか?』


「冬馬又来てくれたんだ。ありがとう。

悪いけど五階の私の部屋までつれてってくれる」



『了解なんなりとお申し付け下さい。』






< 27 / 147 >

この作品をシェア

pagetop