【完】夢見るマリアージュ
■7■ *SIDE北斗* 君の夢を叶えるのは僕だ。
■7■ *SIDE北斗* 君の夢を叶えるのは僕だ。
今年最後の大型イベントが滞りなく終わり忙しさがやっと落ち着いた頃、クリスマスはやってきた。
24日は平日だったので、母にお呼ばれをして夜に香ちゃんとクリスマスパーティに行ってきた。
そして25日。休日はお昼からクリスマス色に染まる街でショッピングをしたりお茶をして、その後にホテルで行われていたクリスマス特別ビュッフェに行った。
香ちゃんは想像よりもずっとはしゃいでくれた。
某大手ホテルが開くクリスマスビュッフェは予約を取るのも困難で
ライブキッチンがあり目の前で極上の料理を作ってくれるのが魅力だ。
前菜からデザートまで何を食べても美味しく美しい事に驚きだった。 彼女はこのホテル名物の有名パティシェが作るミラクルメロンショートケーキを食べるのがずっと夢だったらしく、珍しく感情を露わにしてはしゃいでいた。
その姿を見て、ここに連れてきて良かったと心から思った。
ビュッフェを楽しんだ後、香ちゃんのマンションに招待される。
付き合い始めてから何度か来た事はあるが、リリーがうちにいるため普段は俺のマンションで過ごす事が多い。
何でも今日はクリスマスケーキが大きくなりすぎて運べなかったとの事だった。