【完】夢見るマリアージュ
北斗さんの胸にぎゅっとしがみついて、その胸の中顔を上げる。
「北斗さん、大好きです…。」
「そんなの…俺の方こそ…」
「だから大丈夫です。周りに何を言われても気にしません。
北斗さんが好きだと言ってくれる私を、私自身も好きになってあげたいから。
北斗さんありがとう。私の事を好きになってくれて、本当にありがとう。
これからも北斗さんに相応しい人間に成る為に努力はいとわないので、よろしくお願いします」
しがみついた胸は温かった。
空からは、雪がはらりと舞って12月のイルミネーションを色づけていく。
まるで二人を優しく包み込んでくれるようだ。
私は、あなたに出会えて良かった――