斎田藍(さいた あい)
ハナ薬局 五反田店勤務
二十七歳

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栗本櫂人(くりもと かいと)
栗本ホールディングス 副社長
三十歳



『お前に逃げ道はない、俺と結婚する以外は』


出会って一時間も経たないあなたから受けた、突然のプロポーズ。


『俺と見合いをしてもらう』


美麗な面差しの完璧な副社長が必要とするのは契約上の妻。

私の勤務先も巻き込んで、鮮やかに外堀をどんどん埋めていく。

傲慢で強引な態度に振り回され、イラ立ちが募る。

ーーあなたなんか絶対に好きにならない。



周囲へのカモフラージュとお互いの利益のために始まった、婚約者としての同居生活。


『俺の生活に干渉するな』


言葉とは裏腹に私に触れる指先は優しくて。


『藍』


甘い低音で私の名前を紡ぐ。


ねえ、どうして?

あなたが好きな人は、本物のお見合い相手でしょう?

彼女に面影が似ている私はただの身代わりでしょう?


戯れに落とされるキスに心が悲鳴をあげる。



近くて遠い、あなた。

こんな恋心なんて、ほしくなかったのに。

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素敵すぎる感想とレビューをくださり、本当にありがとうございます(>ω<。)
とても励みになります!
ご指摘いただきました箇所は書きかえをいたしました。わかりにくい文章になってしまっていて申し訳ないです(>_<)
ご指摘くださり、ありがとうございます(*^-^*)

あらすじ

薬局勤務の藍は偶然訪れた栗本ホテルで、具合の悪い女性に出会う。彼女に頼まれ病院に向かうタクシーに乗せると、美麗な男性、櫂人に見合い相手を逃がしたと詰め寄られる。
栗本家の後継ぎになるため結婚相手が必要な櫂人に責任をとるよう言われ、代理の見合い相手になる。
その後、強引に結婚を迫られ始まった建前の同居生活で、少しずつ櫂人に惹かれる藍。
出会って一時間未満から始まったふたりの恋の行方は?

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薬局で働くお人好しな藍は、ある日、ホテルで困っている女性をタクシーに乗せる手助けをした。しかし、彼女は大企業の御曹司・櫂人の見合い相手だったようで、櫂人から「婚約者を逃がした責任を取ってもらおうか」と詰め寄られる。渋々、婚約者のフリを引き受けた藍だったが、トントン拍子に結婚話が進んでいってしまい…!?「もっと俺を感じて」――かりそめの関係だったはずが、甘い夜に官能を刻み込まれ、愛の証を授かって…。
この作品のキーワード
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