粗大ごみを拾ってしまった(番外編その3)大森VS巫女の不適切な接触問題

巫女のチャレンジ・7-9ページ

<貸会議室・15時>

ルルルル
リシェルのスマホが鳴った。

「ごめんなさい。
ちょっと失礼します」

リシェルが、部屋から出て行った。

二人きりになると、
大森はすぐに瞑王にかみついた。

「一緒に暮らすなんて、
そんな無茶ぶりしないでください!!

アレルギーだってあるし・・」

大森の言葉が終わる前に、
リシェルがドアを開けた。

「お兄様、天界から、
すぐに連絡が欲しいそうです。

あと、
ここは、天界の電波が入りにくいので、
表に出たほうが、いいと思います」

「ああ、わかった
「すぐ戻るから、ちょっと待っていて」

瞑王は
ポケットに手を突っ込んで、
部屋から出て行った。

リシェルは
瞑王が立ち去るの素早く確認すると、動いた。

持って来た手提げバックから、
食品を包むラップの長細い箱を
取り出した。

何をする気か?!

そして、
大森の方に目指して
速足で向かってくる。

「リシェル!!
こちらに来てはだめです」
大森が驚いて叫んだ。

< 7 / 10 >

この作品をシェア

pagetop