お飾りにしか⋅⋅⋅なれない

···怒り・逮捕


「お前達は、何をやってるんだ!!!」
と、玄関に入るなり広が
三人を怒鳴りつけた。

その剣幕に
律も陽大も一花も
竦み上がる。

「すぐに、家の顧問弁護士を呼べ。」
と、メイド長に言い
書斎へと向かう。

広がいなくなると
律と陽大は、二人で一花を
攻め立てた。

だが一花も負けず
「陽一は、私の子です。
あの二人の食事も
私でありません。」
と、言い放ち
一瞬、二人は黙るが
「いや、お前が紗雪の
止めを指したんだ。」
と、陽大が言うと
「そうよ。そうよ。」
と、律が言う。

そこへ、来客をつげるブザーが
門田の顧問弁護士の佐々木が
やってきた。
陽大は、佐々木と一緒に
父の書斎へ。

佐々木は、ケリー・モーガンの
名前をきいて
「勝ち目はありません。」
と、即答した。
その上、
「速やかに対応しましょう。」
と、言い
紗雪の戸籍から
陽一を除籍する手続きの準備し
明日にでも行う事に。

だが、助産師に頼んで
紗雪の子とした事を
佐々木は知り
呆れと、どうなるのかと
心配になる。

その事を含め
警察が介入すると知らされ
会長の指示であるが
会長、社長と
警察に事情をきかれる事は
避けたい。
門田不動産にかなりの
痛手となる。

その為
助産師には、
陽大が依頼した事にする。

紗雪と原田に対して
食事の事や住まいの事は律が
勝手にやった事。

紗雪に対しての暴言は、
そのまま一花が
やった事で警察に対応する。

証拠の登録には
会長の声や会長の指示とは
入っていなかったと。

佐々木から、
律や一花にも説明があった。

そして、紗雪と史織への
支払いも速やかに行う。

だが、
一花の分は、広は関係ないと
言い切り捨てた。

一花は、唖然とするが
佐々木から
「会長、ケリー・モーガン弁護士は、
甘い人ではありません。
支払わなければ、
どんな手段にでるか
わかりません。」
と、言うが広は口を開かない。

すると、陽大が
「半分は、俺がだす。
残りは一花が。
一花には、蓄えがあるはずだから。」
と、言うと
「あれは、陽一の為に。」
と、一花。
「そんな事を言ってる場合か。」
と、陽大に言われて
黙るしかない一花。

広は、腸が煮えくり返る。

俺が居なかったら
お前は生まれてなかったんだ
悠希に対し
怒りがわきおこる。

翌日の朝
門田家には、
数名の警官や刑事がやってきた。
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