お飾りにしか⋅⋅⋅なれない

門田家は、大変な日々を
送っていた。

法律に関しては、
全て弁護士の佐々木がやり
会社に関しては広が
表にでて対応した。

マスコミが騒ぎたて
その対応に追われ
取引先への対応が後回しになり
非難が続出していた。

助産師との偽装に関する事と
監禁については
会長指示があったのでは?と
広も事情聴取で警察に
再三呼ばれる事となった。

慰謝料等は、全て終わった。

陽一の除籍も終わった。

佐々木弁護士には、
除籍の費用だけを払った。

あとは、顧問料で補う。

後は、悠希がケリー・モーガン弁護士に
連絡をすれば終わりだと
佐々木も広も思っていた⋅⋅⋅⋅⋅が⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅

慰謝料等の領収書と共に
佐々木宛には、
紗雪さんの今後で
請求内容が変わると言う書面が
届いた。

広には、ケリー・モーガン弁護士の
弁護費用と交通費の請求が
届いた。
その金額は、2000万円。

広は、ガタッと立ち上がったが
佐々木弁護士から
「ケリー・モーガン弁護士なら
このくらいは、相場です。」
と、言われた。

門田不動産の全てが
落ち着いたのは、
悠希との話があって
六ヶ月が過ぎてからだった。

律も陽大も一花も
警察から絞られ
ご近所からの風評や
マスコミに追われ
面白、可笑しく騒ぎ立てられた。

三人いや、広も
心身ともに疲労していた。


会社もワンマンらしいわよ

自分達が特別で、それ以外の人は
見下すような生き方をしているから

高飛車で嫌な人だったから

やっぱり、女ぐせ悪かったんだわ
愛人?愛人の子を人を使って
別の人の子供にするとか
何をしても、自分達は、
許されるとでも、
特別だとでも
思っていたのかしら
浅はかよね

いろんな⋅⋅⋅⋅⋅声が⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅

マスコミも
【 門田不動産
     家庭内ドロドロ 】

【ワンマン経営
     社員はうんざり】

【社長の女癖
     だらしない】

愛人と正妻を同じ家に住まわせ
正妻は、朽ち果てた部屋へ閉じ込め、
食事も与えず
どこまでも狂っている。
  等·····等·······

メイド達や庭師達は辞めていき
残ったのは、メイド長のみ

メイド長も、こんな家と
思っていたが
紗雪の事が気になり
様子をみていた。

紗雪と陽大が離婚した事がわかり
メイド長は、ホッとしていた。

広は、人を見下す人間だったが
会社を立て直す為に
頭を下げて回った。

陽大も一緒に回り頭を下げる
激しく罵られることもあった。
自分達が平気で切り捨てた
会社もあり
自業自得だと言われた。

それでも、会社を守らないと
いけない。
奥歯を噛み締めてたえた。

一花は
家族を支えるために
家事の全てを行なった。

陽大と助産師は、公文書偽造罪。
陽大は、初犯と言う事で罰金で済んだが
助産師、厳重注意と営業停止で済んだ。 
佐々木弁護士の働きのおかげで。

かなり叱られたようだが⋅⋅⋅

陽大には、よい薬となったのでは
ないかと、佐々木弁護士は思っていた。

更に、二週間後
ケリー・モーガン弁護士より
弁護料の領収書と
慰謝料、迷惑料の領収書が
送られてきた。

そこに
【前回、サイン済みの案件は
くれぐれも宜しくお願い致します。
破られるような事があれば
それ相応の対応をさせて頂きます。】
と、ケリー・モーガン弁護士と
安藤悠希さんの連名で
書かれていた。
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