御曹司社長はイケメンで甘すぎです。
溺愛で甘々


颯真さんとお義父様が二人で話し合ってから、一週間後、世界中のニュースに、サンアンドムーングループ代表辞任の発表が流れた。


それと同時に、後継者は、神代颯真と記されていた。


(…颯真さん、とうとうお父さんの後を継いだんだね…)


それから数日間、やはり仕事が忙しいのか、颯真さんは家に帰れず、連絡もないほどだった。
まだ意味の分からない萌絵は、パパに会えない寂しさでグスンと涙を流している。


「萌絵、パパは萌絵のことが大好きだから、お仕事が忙しくても、絶対に萌絵を忘れてないからね…」


しかし、颯真さんの甘々ぶりには、この後、驚くことになる。


颯真さんが忙しい中、久しぶりに家に戻って来た。


「結愛、仕事が忙しくて結愛と萌絵に会えないのが寂しいよ…」

「颯真さん、それは忙しいのだから、仕方ないよ。大丈夫だよ。」

すると、颯真さんは悪戯な表情でニヤリと笑った。

なぜか嫌な予感がする。


「結愛、驚くなよ…きっと働くお父さんたちは、みんな奥さんと子供に会いたいと思うんだ。」

(…そ…そうかな…颯真さんだけでは…)

「結愛、それで俺は凄い改革をサンアンドムーングループにしたんだ。」

「…っえ?」

「これからは、親子で一緒に出社できるようにした!」

「…はい?」

「結愛、よく聞いてくれ…サンアンドムーンは基本的に子供も一緒にオフィスに居て良い事にする…そのために、各部署ごとに保育室を作ることにした。」

「…うーん…どういう事?…」

「結愛、ここからが凄いんだ!各支店の中に、幼稚園、小学校、中学を作って、義務教育は会社内で学校に行けるようにする。」

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