輝きのままで
スノーフレイク(シュウジSIDE)
ピノコが…遂に俺を好きだと言ってくれた。

いや、厳密には「Je t’aime」なのだが、あの大きなハートのチョコレートに、何故かフランス語という(ピノコが選択している第二外国語は中国語なのに…)少しアンバランスなとろまで、可愛くて仕方なかった。

初めて俺がピノコに好きだと言った夏から、ピノコの気持ちは果たして何処へ向かうのか、本当は不安でもあった。

いつも一緒に居てくれたから、脈はあるような期待もあったが、彼女の古傷は簡単には癒えそうになかったので、極論、一生待つぐらいの覚悟も。
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