きみの笑顔は、季節外れの太陽のようで
会いたくない人
【今日、用事が出来ちゃった。一緒に帰れない。ごめんね】

【わかった】

放課後、まだわずかに明るさが残る空の下で、私はため息をついた。

本当はわかっている。

【もう一緒に帰るのやめるね】

そう送るべきだということぐらい。

けれど、まだどうしても、私からは言い出せなかった。

いっそのこと、悠斗から言い出してくれたら諦めがつくのかな。

いや、余計に傷つくだけのような気もする。

もう一度ため息をついた時、自分の名前が呼ばれ、顔をあげる。

「ほんまに待っててくれたんやな」

部活の後だからか、それとも急いできてくれたからなのか、少し髪の毛が乱れていた。

「待ってたよ。だって、アイス買ってくれるんでしょ?」

「うん。アイス一つで川へ飛び込むのを諦めてくれるんやったらな」

「だから飛び込まないって」

笑いながら否定すると、宮本くんもフッと笑った。
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