幼なじみの一途な狂愛
加速する、乙哉
「━━━━り…梨々!!」

「……っあ!」
「はい、おかえり!」
「乙哉…」

「まだまだ終わらないよ?」
梨々香はマンションに帰って、そのままベッドに連れていかれ乙哉に何度も抱かれていた。

失神しては引き戻され、もう……夜中の3時だ。

「お願……も…やめ…て…」

「は?
俺は!!嘘つき…大っ嫌いなんだよ……!!」

「嘘なんか、ついてな━━━━」

「はぁぁ!!?」

「乙…哉……」

「もう二度と、俺以外の人間に会うなっつったよなぁ!!」

「ごめん…ね……」

「普通なら、切り捨てるんだけど……」

「切り捨て……る…?」

「あぁ、そうだよ。
無能は、いらない」

「無能…私、無能…なの?」

「無能だよ」

「ひ、酷い……!」

「約束は、守る為に存在する。
約束も守れない人間なんて、無能だろ?
俺だったら、守れない約束はしない」

「乙哉は、間違ったことないの?」

「一度しかない」

「え?」

「梨々の手を放した、あの時だけ」

「乙哉…」

「だから、もう二度と梨々の手を放さない。一人にしない」


━━━━━━━━━━━━━━
「梨々、仕事、辞めてよ」

散々身体を貪られ、乙哉と繋がったまま横になっている、梨々香。

突然、乙哉が言い出した。

「は?なん…で…?」

「もう梨々を、俺以外の人間に見せたくない」
「は?」
「話しもさせたくない」
「お…と…や……?」



「もう、誰にも…誰の目にも……触れさせない……!
梨々をこのマンションに閉じ込める」



恐れていたことが、起ころうとしていた。



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