エリート極上男に堅物女で有名な私が何故か執着されています【完】  ~続編更新中~
真実の愛
ミヲ君と話をすることになったのはそんな秋を迎えたころ。

改めてきちんと話し合いたいと申し出があったが、それは私も同じことだった。



ミヲ君が待ってる店に着くと、カウンタ―に座っていた彼は私を見るなり立ち上がった。


「お疲れ」

「うん、お疲れ様」


久々に二人だけで再会した私たちの挨拶は、”こんばんは”とか”久しぶり”とかじゃない。

私たちがここで待ち合わせるときはいつだって”お疲れ様”だった。


久々に見るミヲ君の笑顔に顔が綻ぶ。
そのまま連れられて個室へと向かった。

ここは二人でよく来ていた馴染みのお店。

料理が美味しいだけじゃなく、元気な店員さんがいつも出迎えてくれるから好きだった。

ミヲ君と離れてから一度も来ていなかったから、見るものすべてが懐かしい。

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