エリート極上男に堅物女で有名な私が何故か執着されています【完】  ~続編更新中~
高スペックな男
職場は社内恋愛が禁止ではないが、信用第一な社風もあるので公に良しとはしていない。

なので結婚準備が整い、日取りが決まるまで公表はしないでおこうということになった。

会社は同じでも職場が離れている私たちには接点がない。

だから私たちの関係がバレることはないだろう。


あの夜から私はせっせと彼の部屋へと通う、”通い妻”状態になっている。

通い妻―――といっても私は家事が得意ではないので、通い夫に近いものがあるけど。


「飯できた。簡単なパスタだけど」

といいながら出てくるお料理はとても豪勢で毎回目を丸くする私。

「す・・・すっごーい!こんな貝とか入ってるパスタとか、家で作れるんだね?」

「・・・・アサリが入ってるだけで大袈裟だよ」


私の婚約者である飯塚海生(イイヅカミヲ)君は仕事だけじゃなく、お料理や家事もこなせる人でした。

「――――美味し―!」

「だから、大袈裟だって」

そんなこと言っても私には大ごとなのだ。

こんな食事は外食しない限りお目にかかることは出来ないもん。

< 7 / 104 >

この作品をシェア

pagetop