エリート極上男に堅物女で有名な私が何故か執着されています【完】  ~続編更新中~
「ハハッ、こうやって食わせるのもいいな」

「食わせる?歴代の彼女たちに料理を振舞ったことないの?」

そう言ったら”ヤベっ”とか言いそうな顔していた。


「いやいや――――ないよ」

「じゃあ女の子に作らせてたんだ?」

「いや、それもない。そもそも付き合った女とか家に連れて来ないし」

「え?うそだ」

「本当だよ。葵とは本気で結婚を考えてるから来てもらってるの」

「本気って…。で、それがご飯を食べさせることなの?」

「そう、惚れさせるためには何とかを掴めとか言うだろ?」

別に胃袋つかもうとしなくても、惚れるところはいっぱいあるんだけどさ…。


「まあ、家に呼ぶ理由はそれだけじゃないけどね」

そういって頬を上げ、にこやかに微笑む口元に見惚れていたらキスをされた。



結婚結婚って言うけど、いつ私の事すきになったんだろう?

実はそこが根本的な謎。

少なくても年に2、3回は同期会があって何度も一緒に呑んでいたけど、そこで私にアプローチしてきたことなんて一度もなかったんだけどなぁ?


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