わがままな純愛 ケイレブとユリア

エピローグ

<後日談>
1か月後、
学校の大広間では、子どもたちが整列して、
わくわくして待っている。
その小さな手を拳にして、
何かをしっかり握りしめている。

マギーは、赤い毒キノコのドレスを着て、隅に陣取っていた。

わぁああああぁーーー
歓声が大きく起こった。

グレーのスーツ姿のケイレブと、
白いドレスを着た校長先生が
腕を組んで、入場して来た。

ケイレブが、大きな声で宣言をした。

「俺と校長先生は結婚するんだ。
これからずっと一緒だぞ」

わぁああああぁーーー
また、歓声が大きく起こった。

子どもたちは、
握りしめていた米を、精いっぱい天井に投げ上げる。

ライスシャワーだ。

子どもたちは、ピョンピョンはねている。

「さぁ、今日はお祝いだ。
食堂にはケーキもクッキーも、
レモネードやジュースもあるぞ」

マギーが大声で、
子供たちに向かって言った。
子どもたちは、歓声をあげて、
我先にと、走って食堂に向かった。

最後に残されたのは、
ケイレブと校長先生とマギーだ。

「さて、この米だらけの床の掃除を・・誰がやるかね」
マギーは、ケイレブをじろりと見た。

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