エリート警察官の溺愛は甘く切ない
新たな生活
1か月後、私はカレンダーを見て、待ちわびたその日を計算していた。

予定では、今日生理が来る日だ。

2、3日来なかったら、妊娠している可能性がある。


「赤ちゃん、早く私達の元へやって来てね。」

私はお腹の辺りを摩った。

「あっ、夕食の材料買ってこなきゃ。」

思い出したかのように、私は家を出ると、自転車に乗ってスーパーへ。

「今日のおかず、何にしようかな。」

そんな事を考えてたら、目の前に人が現れた。

「うわっ!危ない!」

「おっと!」

飛び出して来た人は、自転車を両手で止めた。

「わっ!わっ!」

バランスを崩した私は、そのまま倒れそうになった。

「ほい!」

それも飛び出して来た人が、私を支えてくれて、一難去った。


「すみません。何から何まで。」

「いえ、俺がよく前を見てなかったから。」

相手の顔を見て、驚いた。

「優!」

「紗良じゃねえか!」

お互いはぁーっと息をついた。
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