魔女のガールズトーク・わがままな純愛(おまけの小話)

ケイレブの葛藤

ああ・・現実は・・・
彼女は、俺の隣に立つのでは
ないのだ。

たとえ、それは納得していても・・
あの美しさは、俺のものではないのだ。

ケイレブは、唇をかみしめた。

彼女を、どれほど愛しているのか・・・
でも、彼女は
俺を共同経営者として見ている。

彼女の大切な物・・
それはフェンネルの領地だ。

愛しているもの・・
フェンネル・・俺ではない。

わかっている。
それを承知の上での、
共同経営者として、名乗り出たのだから。

それでも・・
ケイレブは口を押えた。

彼女と結婚したいと思っているし、それを前提とした、共同経営の申し込みだった。

共同経営の件については、
彼女は、はっきりとYESと言った。

でも、俺を結婚相手として、
認めているかというと、わからない。

俺が一方的に、この人と結婚するぞと、周囲に言いふらしている
だけだ。

外堀を固めるために。

その時、
彼女は、ただ微笑んでいるだけだ。
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