お前を奪い返す〜俺様御曹司の独占欲が燃え上がる
第七章 まりかは誰にも渡さねえ
俺の心に激しい嫉妬が湧き上がり、まりかへの愛情が強くなった瞬間だった。

そんな気持ちを抱えて、まりかが転院して一週間が過ぎようとしていた。

俺はまりかに会いたくて堪らなくなった。

東洋総合病院へ足を運ぶと、受付ではまりかへの面会は出来ないとのことだった。

「くそっ、あいつの企みだな」

俺は病院の外に出て、外観を見た。

どの病室なのか全くわからない。

俺はしばらくウロウロしていた。

私は転院してから一週間、神野さんのことを考えない日はなかった。

神野さん、今頃何をしているんだろう。

病室の窓から見える空は広い、この空の下に神野さんはいる。

お願い、神様、一目でいいから神野さんに合わせてください。

そして、手を合わせて祈った。

その先に神野さんが現れた。

私の病室は三階、その窓の下は駐車場になっている。

そして、その駐車場にこちらを見上げて、ウロウロしている神野さんの姿を捉えた。

神野さん、神野さんなの。

私は一旦目を閉じて、また目を開けた。

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