お前を奪い返す〜俺様御曹司の独占欲が燃え上がる
第八章 まりかを奪い返す
そして決行の日、打ち合わせを綿密にして実行に移した。

リカが奴を誘き出してる隙に、俺はまりかの病室へ向かった。

「神野さん」

まりかはびっくりした表情を見せた。

「迎えにきたぞ、まりか」

「えっ、神野さんと一緒にいられるんですか」

「まっ、ちょっと強引だけどな、まりかを奪い返しにきた」

まりかは目にいっぱいの涙を溜めて俺に抱きついた。

「まりか、後でいっぱい抱きしめてやる、今は急いでこれに着替えて」

「はい」

まりかを変装させて、連れ出した。

外には健斗の車が停車してあった。

「はじめまして、兄貴がいつもお世話になっています」

「いえ、お世話になっているのは私です、美咲まりかと申します」

「挨拶は後でいいよ、早く車を出してくれ、とりあえず健斗のマンションへ頼む」

「了解」

車は俺とまりかを乗せて、健斗のマンションへ向かった。

その頃、リカは東洋仁と話をしていた。

「まりかさんを転院させたいんですが」

「なにをおっしゃってるかわかりません」

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