干物のミカタ ~副社長! 今日から私はあなたの味方です!~

俊介の心

「どういうこと……? おまえ、美琴ちゃんから何か聞いてないのか?」

 雅也の後について、ブースを出て行く美琴の後ろ姿を見送りながら、健太が俊介を振り返った。

「草刈りのボランティアの知り合いって言ってた……。でもそれが雅也だとは知らなかった」

「は? 草刈り?! なんでそんなので、雅也と美琴ちゃんが知り合うんだよ! おかしいだろ」

 健太は訳がわからないと首を振り、頭をかく。


「疑いたくないけどさ。美琴ちゃんは情報流したりしてないよな……?」

「それはないと思う……。彼女の性格からして」

「まぁ確かにそうか。そんなに器用じゃないよな……」

 健太はため息をつきながら俊介の隣に腰かけた。
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